【個人OK】Facebook広告(ビジネスマネージャー)の始め方

インターネット広告の世界では、世界的に見るとGoogleとFacebookが支配的な地位を占めており、デュオポリー(2社独占)とも言われています。

今回はネット広告を配信する上では欠かせない、Facebook広告の始め方や初期設定の方法についてご説明していきます。

正直、ある程度のウェブリテラシーがないと初期設定を完了することは難しく、外注するのが安全だとは思います。

しかし一方で、Facebook広告を始める資格は全員が持っており、手順にさえ従えば初期設定を完了させることは十分に可能です。

事業会社のウェブ担当者さまの参考になれば幸いです。

Facebook広告の強み

他のウェブメディアの広告と比較した、Facebook広告のメリットは以下の3点です。

正確で細やかなターゲティング

Facebookではユーザーが年齢、性別、学歴、会社、居住地などさまざまな属性を登録するため、その情報を基に他のメディアの追随を許さないほど正確なターゲティングをすることができます。

また、Facebook内でのユーザーの行動を基に、自己申告したプロフィール以外にもユーザーの興味関心や所得レベルなどの様々な特徴を類推し、ターゲティングに使用することができます。

Instagramにも配信できる

InstagramはFacebook社が管理するプラットフォームであることから、Facebook広告の機能からInstagramにも配信することができます。

近年、ユーザー数を急速に伸ばしているInstagramへと配信できるのは大きなメリットです。

広告メニューが豊富

複数の画像やテキストを一括で入稿し、機械学習に基づき効果の高いクリエイティブで配信する「ダイナミッククリエイティブ」など、TwitterやYahoo!では使えないような広告メニューを使用できます。

その他、FacebookやInstagramのストーリーズなどの掲載面も選べます。

Facebook広告を出稿する2つの方法

方法1. 通常のFacebookページで広告を設定する

Facebookのページから投稿すると、「投稿を宣伝」というボタンが出てきます。

こちらのボタンからも手軽にFacebook広告を配信することができます。

ただし、「年に1度しか広告を出さない」といった低頻度の場合を除いては、こちらの方法は使用しない方がベターです。

というのも、一括入稿、リマーケティングの設定、レポートの閲覧、権限付与など様々な面で次に紹介するビジネスマネージャーの方が優れており、使い勝手が良いからです。

方法2. ビジネスマネージャーから広告の設定する

特に企業でFacebook広告を実施する場合は、ビジネスマネージャーを使用しましょう

でも、こんな画面見たことない!

という方は、以下でご紹介する方法でビジネスマネージャーを導入し、使えるように初期設定を済ませましょう。

ビジネスマネージャー導入の前提条件

前提1:Facebookアカウントを持っている

すでにお持ちの方がほとんどだと思いますが、Facebookアカウントを持っていないとビジネスマネージャーを開設することができません。

前提2:Facebookのページを持っている

個人のアカウントに加え、会社名や商品名などでビジネス用のFacebookページを作る必要があります。

Facebook広告を配信する際は、そのページの名前やアイコンが表示されます。

こちらのページにアクセスし、Facebookページを作成しましょう。

※Facebookの画面右上のプルダウンからもアクセスできます。

注意点
Facebookページは公開されている必要があります(非公開ページは広告に使用できません)。

ビジネスマネージャー導入の手順

前提条件の準備ができたら、いよいよビジネスマネージャーのアカウントを作成していきます。

ポイント
初めての方には操作方法が複雑に感じられると思います。一旦、何も考えずに以下の手順に従い、アカウントの導入を完了させることをおすすめします。

手順1:アカウント作成ページへアクセス

まずは、アカウントにログインした状態で、こちらのページにアクセスします。

そして、右上の「アカウントを作成」ボタンを押しましょう。

手順2:必要事項を記入

ビジネス名(ここでは仮に「JH事務所」としました)、住所、電話番号などの情報を記入していきます。

手順3:メールでアカウントを認証

記入が完了すると、登録したメールアドレスに認証メールが届きます。

そのメールから認証ボタンを押すと、ビジネスマネージャーアカウントの作成が完了しました!

しかし、まだ広告を配信する準備は終わっていません。

手順4:ビジネスマネージャにアクセス

認証が完了したら、ビジネスマネージャーのトップページにアクアスします。

手順5:広告アカウントを新規作成or追加

ビジネスマネージャーから「広告アカウント」というものを新規作成する必要があります。

  • ビジネスマネージャーの左上のメニューから「ビジネス設定」を選択
  • 左メニューから「広告アカウント」を選択
  • 「+追加」ボタンから、「新しい広告アカウントを作成」を選択

という流れで選択していきます。

次に、必要事項を記入・選択します。

自分のビジネスや活動を宣伝する場合は上を、広告代理業で使用する場合は下を選択します。

「キャンペーンを管理」をONにし、管理者を選択します。

これで広告アカウントを作成できました!

すぐにでも広告を配信することができます。

応用編:リタゲタグ・コンバージョンタグを設置

ここからは慣れてきてからの対応で良いと思いますが、一応初期設定の一部としてご紹介しておきます。

リターゲティング(サイト訪問者への配信)を行いたい場合には、「ピクセルコード」をサイトのソースコードの所定の箇所に設置する必要があります。

ピクセルコードの取得方法としては、

  • 左上のメニューから「イベントマネージャ」を選択
  • 下図の赤枠のボタンをクリック
  • 希望のコード設置方法を選択し、コードを取得・追加

という流れになります。

個人的にはGoogle Tag Managerを使用する方法が便利なため、私であれば「パートナー統合を使用してコードを追加」を選択します。

まとめ

いかがだったでしょうか?

Facebookアカウント、広告アカウント、ビジネスマネージャーなどの用語は紛らわしいと感じた方も多いと思います。

確かに、TwitterやLINE、Yahoo!と比べても画面の操作方法は難しい部分が多いと思います。

しかし、難しいのは機能が豊富であることの裏返しであるとも言えます。

ぜひ、Facebook広告の豊富な機能をマスターしてみてください。

本記事は2020年4月時点のFacebookの仕様に基づいており、今後の仕様変更によって情報が古くなる可能性があります。あらかじめご了承ください。